「マイボトル」利用を促進し、ペットボトル排出量ゼロを達成
異常気象をはじめ気候変動の地球環境への影響は、年々大きくなっています。「豊かな自然を将来に引き継ぐためには、自らの営みが自然とともにあることを十分認識し、地球環境と調和した事業活動を実践することが重要である」。そう考える日本新薬株式会社は、とりわけ事業活動において自然資本から得られる資源が有限であることを重視し、資源使用量の削減、再資源化を推進しています。
中でも同社が注力しているのが、プラスチックごみの削減です。環境省が主催する海洋プラスチックごみを減らす取り組み「プラスチック・スマート-for Sustainable Ocean-」キャンペーンへ賛同し、2019年12月、同キャンペーン参加者として登録しました。
「従業員一人ひとりがプラスチック問題に関心をもつことが行動変革のきっかけになる」との思いの下、全社的なプラスチック排出量の減量、及び脱プラ化を推進しています。
プラスチックごみ削減の具体的な取り組みの一つが、「マイボトル」の使用です。創立100周年記念品として全従業員に「マイボトル」を配布。オフィスはもとより出張先やプライベートなどさまざまなシチュエーションで使用することで、ペットボトルの利用を減らしています。オフィスでの「マイボトル」の活用を促進するため、京都本社地区に給茶機を設置。必要な時に給茶機から飲料を「マイボトル」に移し替えられるよう整備しています。
さらに2019年11月以降、京都本社地区のすべての自動販売機でペットボトル飲料の販売を中止し、アルミ缶・スチール缶・瓶・紙パックの飲料に入れ替えました。今後、他の地区でも順次切り替えるべく現在計画を進めています。
これらの取り組みにより、2020年度のペットボトル排出量は、ゼロになる予定。2019年度のペットボトル排出量が1.2tだったことに比べると、大きく削減したことになります。この成果は、京都本社地区の事業系廃棄物のプラスチック減量にもつながっています。
「ESG経営」を掲げ、全従業員で環境負荷低減に取り組む
同社は、第六次中期経営計画において、ESG経営への取り組みを掲げています。「豊かな自然を将来に引き継いでいくことが、事業活動を継続的に営んでいく企業に課せられた命題である」と認識し、全従業員で環境負荷低減に取り組んでいくことを重視しています。
「地道な努力・作業だと思いますが、社員への意識づけが何より大切だと感じています」として、2021年度以降も従業員一人ひとりがプラスチックごみ問題への関心をより高めるための啓発活動を推進し、さらなる行動変革を促していくとのこと。
また省資源・廃棄物削減及び3R(リユース、リデュース、リサイクル)活動にも注力し、廃プラ(廃棄プラスチック)の再資源化率65%の達成を目指していきます。