タリーズコーヒージャパン株式会社

バイオマスプラスチック配合のストロー,テイクアウト袋を導入

近年、海に流入した膨大なプラスチックが世界的な問題になっています。こうした海洋プラスチックごみ問題を背景に、タリーズコーヒージャパン株式会社は、環境に配慮した資材への切り替えに取り組んでいます。

その一環として、2019年から全国に800を数えるタリーズコーヒーの店舗に導入しているのが、バイオマスプラスチック25%配合のストローやテイクアウト袋です。
バイオマスプラスチックとは、植物などの再生可能な有機資源を使用したプラスチックのこと。化石資源に依存しない資源循環性の高い素材といわれています。またバイオマスプラスチックのカーボンニュートラル特性※によって、CO2排出削減にもつながる素材です。
環境に配慮しながら、お客さまに安心して使用していただくために、ストローの新素材の導入にあたっては、アンケート等のお客さまの声なども参考に同社内でさまざまな検討が行われました。その中で最終的に選ばれたのが、植物由来で非分解性のバイオマスプラスチック配合素材でした。また素材を変えるだけでなく、ストローの長さも従来より3cm短くし、プラスチック使用量の削減を図っています。こうして2019年10月、全店舗にバイオマスプラスチックを25%配合したストローが導入されました。
※カーボンニュートラル特性:バイオマス資源も燃焼するとCO2を排出するが、植物等のバイオマス資源は成長過程で光合成によってCO2を吸収していることから、全体でみると大気中のCO2を増加させておらず、収支はゼロとみなされる。

サステイナブルな社会を目指し、一緒にがんばっていきたい

「環境に配慮した資材への切り替えは、企業として当然の対応です」と応えた同社。それに加えて、環境に配慮した商品の販売にも尽力しています。その一つが、テイクアウトに用いられるタンブラーです。商品価格を30円値引きすることで、タンブラーの利用の促進に努めています。
また2020年のレジ袋有料化後、エコバックも好評を博しています。定期的に発表する新作も人気。消費者の動向を見ながら、新しい商品も開発していくといいます。

今後も伊藤園グループの一員として、グループ全体で情報交換しながら環境負荷低減に取り組んでいくという同社。「弊社の取り組みもまだまだ及びません。サステイナブルな社会を目指し、皆様と一緒にがんばっていきたいと思っています」。

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