実施内容
テイクアウト用の容器とレジ袋をバイオマスプラスチック配合品へ切り替え,また,リユース食器の導入。
導入品について
バイオマスプラスチック配合の容器は12種導入。オードブル,メイン,サラダ,ソース,バターを入れる容器など,テイクアウトメニューに合わせて細かく使い分け。また,それらを入れて渡すレジ袋も,バイオマスプラスチックが25%以上配合されたものを使用しています。リユース食器は予約制で提供する弁当に導入しており,弁当箱の中で料理を盛り付ける食器類として陶器製の豆皿やデザート用の食器,金属製のスプーンの3種を使用しています。
導入にあたって
きっかけ
「人と地球に良いこと,優しいことを判断の基準とする」が自店のポリシーの一つです。コロナ禍以降,ごみ収集の日にプラスチックごみが増加していることを目の当たりにし,「少しでも環境に良いことができれば」と,テイクアウト用容器をバイオマスプラスチック配合品へ切り替えると同時に,リユース食器も導入しました。
工夫,利用客の反応など
バイオマスプラスチック配合容器は,何を選べば環境に良いかが分からなかったこと,一般的な容器よりもコストが高いことが最初のハードルに。実際に使ってみると,使い勝手は従来の容器と大差はなく,スムーズに導入できました。リユース食器は,配送中や客先で破損してしまう可能性が高いため,耐久性の高さ,壊れにくさを重視して店内用の食器とは違う基準で選びました。その一方で,課題として挙がったのがリユース食器の回収。どう対応するか悩みましたが,利用客自身でご返却いただくか,時間のあるときにスタッフが回収に行くことで運用しています。回収の遅れや破損した場合に備えて,食器を多めに購入して対応。また,提供時にデポジットとして500円を預かり,返却時に全額返金するシステムも取り入れています。
成果
利用客にこの取り組みを伝えると好感を持つ方が多く,自店のイメージアップにも貢献しました。リユース食器にすることで高級感が出て,企業からの大口注文にも繋がりました。
環境問題への考え。今後の取り組みなど
この取り組みを通じて,スタッフの間でSDGsに自分たちができることはないか?と話に上がることもあり,環境に対する意識の高まりを感じました。これからも,使い捨てよりも“リユース”に重点を置いていきたいです。その他,自店では通信販売も行っており,発送時の梱包を見直すことも検討中。過剰に包装をせず,簡易包装化を進めていきたいです。自分たちにできることは限られますが,自店のポリシーにもあるように,少しでも地球に優しいことに取り組んでいければと思っています。