実施内容
テイクアウト用の容器・レジ袋をバイオマスプラスチック配合品に切り替え,また,リユース食器としてパエリアパンの導入。
導入品について
ランチセットやタパス盛り合わせ,パエリア+タパスセットなどを入れるために,弁当箱タイプのバイオマスプラスチック配合容器を使用。その他,ソースを入れる小型カップや提供用のレジ袋にもバイオマスプラスチック配合品を使用。リユース食器としては,一人用サイズの金属製パエリアパンを導入し,パエリアパンを火にかけて調理したあと,アルミホイルでフタをしてそのまま提供しています。
導入にあたって
きっかけ
コロナ以前からプラスチックごみを捨てることに罪悪感があり,エコ素材やリユースできる容器を使いたいと考えバイオマスプラスチック配合容器とパエリアパンを導入しました。
工夫,利用客の反応など
テイクアウトメニューで大切にしているのが,特別な日に自宅でレストランの味を楽しめる“スペシャル感”です。そのため,バイオマスプラスチック配合容器は,美しく盛り付けられることも選ぶ基準に。コロナ禍で料理を取り分けることへの抵抗感も考慮して,一人分が一つの容器で完結するようメニューも考案しました。パエリアパンでの提供はデポジットを1000円に設定し,利用金額に応じて付与するポイントで,デポジット金も計算対象にする工夫も。食器返却は利用客による持参で対応。パエリアパンは洗った後に手入れしないと錆びるので,洗わずにビニール袋に入れて持参いただくようお願いしています。スペシャル感のある料理は利用客に好評で,「おいしいごはんを食べられて嬉しい」との声も届いています。
成果
ごみ削減だけではなく,近隣の方がリピーターになってくれたこともメリットに。パエリアパンはSNS映えするということで,投稿を見た新規の利用客からのオーダーにもつながりました。
環境問題への考え。今後の取り組みなど
この取り組みを機に,テイクアウト用に渡しているフォークやスプーンも木製のものに変更。さらに,利用客に要否を確認して,できる限りごみが出ないように配慮しています。100%プラスチックのものは,ほぼ使っていない状況になりました。また,テイクアウトメニューに力を入れてから近隣の利用客が増え,“スープが冷めない距離”で地域密着したお店の形も見えてきました。今後は,更なる脱プラスチックを目指し,この取り組みが,社会がより良くなるきっかけになればと思います。